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地球民家 (平成21年9月号)

     自然の力の素晴らしさを知る!!   

    大地に種を蒔き、毎朝水を遣る

 

国政選挙の結果、民主党が圧勝し国民の期待は新しい日本の再生を強く願っているようです。

 最近は100年に一度と言われるようなことが頻繁に起こっています。政治も経済も気候も・・・。これから私達を待ち受ける出来事はいったい何でしょうか?

 

 ところで話は変わりますが、私は元々水呑百姓の長男で、親は高齢ですが出来る範囲で夫婦そろって何だかんだ言いながら農業をやっております。最近私も歳をとったせいか朝早起きをし、畑に精を出しております。4時半頃目を覚まし明るくなるのを待って出勤前の一時を過ごしています。

 

       野菜 

         収穫したみずみずしい取りたて野菜

 

 信州は今、秋野菜の種蒔きの時です。白菜、キャベツ、大根、玉葱等々、楽しいですよ!

自然の力は素晴らしいです。大地に種を蒔き、毎朝水を遣っていると3~4日で芽が出ます。何とも言えない感動と力が湧いてきます。と同時に、その芽が可愛くとても愛おしく思います。水遣りの苦労などいっぺんに吹き飛んでしまいます。

 野菜づくりがこんなに楽しいと感じるのは、やはり歳のせいでしょうか?それとも人間の持っているDNAか?夏暑い中育てたトマト、ナス、枝豆、オクラ、南瓜、人参、里芋、ネギ、ジャガイモ、玉葱。私の畑はいっぱいの野菜でとても幸せな気分です。(次ページへ続く)


 

 これから9月始めは玉葱の種蒔きです。大地のホカホカの蒲団の中に種を蒔くと水遣り、また芽が出てきます。台風の雨も天の恵み。自然のことは全て小さな種の中で呼吸し育っていきます。玉葱は冬の信州の寒さの中でも、その全てを恵みとして体の中に取り入れながら少しずつ少しずつ大きくなっていきます。栄養も沢山、体に良いはずです。

畑の景色 

   大地に種を蒔き、水をやって世話をすると収穫に繋がる・・・大地の恵み

 

 そう思うと檜などは樹齢100年。凄いですよね!!栄養分のない山で100年の年月に耐え育つ。木造万歳!!今年は盆前、雨続きでしたが盆過ぎは雨もなく、太陽の恵みに感謝です。自分の作った物は特に美味しく思います。きっと山の木も良い感じに育っていると思います。

 もう少しで新月を迎える山の木々は冬眠の準備に入ります。水分補給休止になり、伐採に適したシーズンになります。9月は毎年恒例になりました「我が家の大黒柱と出会う旅」の始まりです。是非沢山の参加をお願いします。

 

          東濃檜の林 

             東濃檜の林 

 

 11月には丸ごと一軒一つの山から木材を頂く新しい企画が始まります。

 自然と共に自然の恵みの中で暮らす天然素材の家『地球民家』は今後も進化します。常に自然と共に!!信ずるところを敢然として断行していきます。

                 

   協同組合あすみ住宅研究会 理事長 伊澤 和男

 


 

「地球民家 現場日誌 パート2」
 

 穂の国は豊川市にて「地球民家」レポートその2回目は...

 大きなイベントのひとつ上棟です。

 梅雨のまだあけない7月、一週間まえから関係者は天気予報とにらめっこ。
雨の予報が続いていたのですが、当日だけ!! 晴れ間がのぞいたのです。
皆さんの日頃の行いが良いからでしょうか?
(それとも雨男の私が当日現場にいなかったから?)

 

㈱伴工務店 現場 

1階の床下地は安全性と作業性向上の為に前もって出来ています。柱の骨太
な5寸柱が写真でわかるでしょうか?
(大工さんの腕と見比べてもらえばわかるかな?)
建物の形もシンプルで骨組の架構も単純なため作業はスイスイ進行します。
お昼前には骨組は組み終わり夕方には屋根パネルや外部の耐力・耐火パネル
まで張ってしまいます。


     ㈱伴工務店 上棟 
 

 ご主人は京都育ちで上棟時のモチ投げを見たことがないとのことでした。とても良い体験?とても思い出深い1日になったことでしょう。
上棟後、10日ほどで瑕疵担保保険の検査を受けました。

次回は完成までの様子をお伝えする予定です。
お楽しみに~。

株式会社 伴工務店 小松 研治
愛知県豊橋市伊古部町字北椎ノ木谷312 TEL0532-21-1521


  

あすみ会  会員のご紹介 ⑫

鳥取県米子市 株式会社 大協組

 こんにちは。弊社は平成19年9月よりあすみ住宅研究会に仲間に入らせていただいている株式会社 大協組と申します。

      ㈱大協組 本社屋

                 本社屋 建築部は建物左側

鳥取県米子市に位置し主に鳥取県西部を中心に営業活動をしております。
営業内容はと申しますと土木業を中心に採石場・リサイクルプラント施設を持ち
又、皆生温泉に日帰り温泉施設・ビジネスホテル・バッティングセンンター等の異種業もある中の建築部として公共工事や住宅の新築・リフォームをスタッフ6人でさせていただいております。(いろいろ人事異動があり8月より6人体制になりました) 住宅関係の仕事まだまだこれからと言う段階の中でやっと今年の3月に「地球民家」第一号を完成する事ができ、施主様や完成見学会に来場されたさまざまなお客様に大変喜んでいただく事が出来ました。
お客様にとってどういう住まい提案をして差し上げる事がよいか、人生の中で一番高い買い物であろう「住宅」の何が大切かという事の答えが出た「地球民家」第一号になった気がします。
 現在の仕事はまだまだ新築の住宅は少なくどちらかと言うとリフォームや公共物件が中心です。
これから先、あすみ住宅研究会そして「地球民家」との出会いを大切に、お会いするお客様にとって本当の家作り、これからの住まいはどうあるべきかという事を少しでも理解していただき、建物が完成した時が始まりの長く長くお客様とお付き合いできる会社で有りたいと思います。
 あすみ住宅研究会の会員の中で住宅に関しては一番小さい部署で、鳥取県という全国で人口と新築住宅の着工戸数が一番少ない県の会社ですが、住まいに対する志は他の会員に負けないように努力しています。 

                            <建築部長 浜田一行>

 


 

  『長期優良住宅』ってなに?


 

「長期優良住宅」とは「200年住宅」とも呼ばれ、今年6月に施行された長期優良住宅の普及の促進に関する法律(長期優良住宅促進法)に基づいた住宅です。

 

日本人の平均寿命は女性85歳、男性79歳(2005年:厚労省データーによる)と世界の長寿国と言われています。しかし一方で住宅の寿命を見ると、日本は約30年、イギリスは77年、アメリカは約55年というから日本の住宅寿命がいかに短いか歴然としています。

また、住宅を壊す時の産業廃棄物の問題も、地球環境の問題からますます深刻化しています。

そこで住宅を「つくって壊す」消費先行の社会から「いいものをつくって、きちんと手入れをし、長く大切に使う」という質を重視した社会へと移行していきましょう。という声かけのもと打ち出されたのが長期優良住宅ビジョンです。


 

『長期優良住宅』三つのポイント 「耐久性」「耐震性」「可変性」

 

通常より高い耐久性を持った骨組みを使用。住み替えに柔軟に対応できる可変性のあるシステムを採用し、住む人のライフスタイルに合わせて定期的に設備・内装を更新していく。そしてメンテナンスをしっかり行うことで住まいの長寿命を実現。また「住宅履歴書」があることで、経年してもメンテナンスが行き届いている住宅には価値が生まれることになります。

住宅履歴書に含まれる情報 

住宅設計図書、維持管理記録、施工記録、調査評価書、契約書類



 

「地球民家」新プラン27.5タイプ登場

             (長期優良住宅対応)

<お問い合わせは「あすみ住宅研究会」会員工務店へ>

 「地球民家」新プラン 外観・内観完成予想図 

        外観完成予想図              内観完成予想図

 

  「地球民家」新プラン 一階・二階平面図 

          一階平面図              二階平面図 

 

      ★☆★ 「長期優良住宅」のメリット ★☆★

〇いいものをつくるということでイニシャルコストは若干高くつくが長く使えることでライフサイクルコストが安くなる 〇経年しても価値の高い財産として残る 〇税制優遇処置が受けられる 〇住宅ローンの金利優遇が受けられる 等々

     

     ※メリットの詳細は会員工務店にご確認ください。

 



   旅   この世とあの世の別れ道六道珍皇寺   京都

 日本人であれば誰もが一度は訪れている京都。京都は一年中観光客を楽しませる「何か」がある。春の葵祭り、夏の祇園まつり、秋の時代祭を始め、鞍馬の火祭りやお盆の五山の送り火などことかかない。観光名所も多く、街中(洛中)を一時間も歩けば三つ四つの有名寺院や観光名所に行きあたる。京都の観光で賑わう場所は季節によって異なるが、一年を通してやはり嵐山と祇園・東山界隈が両雄というところ。

 今回はこの東山界隈にある「六道珍皇寺」をご紹介します。 祇園・東山の観光と言えば清水寺に参り、地主神社で恋の願をかけ、「ねねの道」を通り高台寺から円山公園、八坂神社。ちょっと足を伸ばして知恩院へ、そして鴨川、先斗町へ出るのが一般的ですが、六道珍皇寺は清水さんへの登り道、清水坂にあります。

六道珍皇寺 

「六道さん」の愛称で親しまれている六道珍皇寺は臨済宗建仁寺派の寺院です。人間が死後に赴く六種の冥界を「六道」(地獄・飢餓・畜生・修羅・人間・天上)と呼びますが、このあたりは平安の昔の葬送地であった鳥辺野の入口に位置することから、この世とあの世の死後の世界への入口「六道の辻」ともいわれています。京の町中を出て、六道の辻までやってきた野辺送りの行列は、珍皇寺の僧侶から引導を渡してもらい、鳥野辺へ行って死体を焼いたわけです。この寺の境内には篁堂という御堂がありその中に閻魔大王と篁の像が並んで安置されています。その理由は篁は昼間は朝廷の官吏として働きながら、夜になるとこっそり冥界へ下り、閻魔庁第三の冥官として閻魔大王に使えていたといわれています。この寺には篁が冥界に下りる時に使ったという井戸があります。冥界に興味のある方は京都に行った折、是非立ち寄ってみては如何でしょうか。

 

2013年12月 6日