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地球民家 (平成22年1月号)

新時代の幕開け!          

あけましておめでとうございます。

 

 「チェンジ(変革)」というキャッチフレーズで米国史上初の黒人オバ

マ大統領就任で幕開けした昨年、私達を取り巻く環境もまさに変革の一年

あったように思います。

 日本においても、8月の衆議院選挙では民主党の歴史的大勝により政権

交代が実現し、賛否の遺憾を問わず真の民主化への一歩を踏み出したと思

います。明るいニュースの分野では何と言ってもスポーツ界。野球ではW

BC連覇に始まり、イチロー選手の9年連続200本安打。また、プロゴ

ルフの石川選手の史上最年少賞金王、年間を通じてメイクドラマに事かか

ない一年でした。新型インフルエンザ等々世界を揺るがしたニュースも沢

山あった一年。      

 

 

  寅 

昨年暮れに選ばれた「今年の漢字」は「新」!

私達、協同組合 あすみ住宅研究会のビックニュースは国交省長期優良住

先導的モデル事業の採択でした。「地球民家」が国産無垢材住宅・循環

型モデルとして自他ともに認められたことに大きな喜びと同時にお客様に

まずは周知し、システム自体崩壊しつつある国産材市場を再構築する役割

の一端を荷う責任の重さを自覚し、山元の発展をお客様と共に荷う、両者

の顔が見え、互いの苦労や思いが伝わる、供給する意義と喜び、出来あが

る家に思いがあり意思がある真の満足を心から感じ合える住まいづくりに

邁進するその時がやって来ました。

樹齢100年の木曾東濃檜で100年住宅を造る、本物は古くはならない

、その身に歴史を刻み込み深くなる!今自信を持ってお客様に勧められる

ことが出来ます。(次ページに続く)

 


 

 その環境は中津川市役所の皆様、地元森林組合の皆様、なによりも100年という時を超えて私達に供給される木材を守り育てていただいた山主の方々の深いご理解により、また関係者全員の熱い思いにより、正真正銘山元までの道が繋がりました。関係者の皆様本当にありがとうございました。これからは私達の仕事です。今年の干支は「寅」です。「虎は風を起こす」と古来より言われております。今風を起こすことが出来ずに何時出来ましょう。あすみ会全員一丸となって自然素材が古来より愛された自然の効用を健康だけでなく家そのものの寿命を延ばす、選び抜かれた優良国産材を贅沢に使った極太肉厚むき出し(表し工法)を上質な解放感、暮らしそのものに豊で楽しい世界を与えてくれる空間!この「地球民家」をお客様の期待に応える為に大胆に挑戦していく一年にしたいと思います。

 昨年の始め、毎年新年の祈祷に社員全員で詣でているお寺のご住職に頂いた色紙は一年を過ごす表語として「爽やかだなあ」という言葉でした。今年も困難なことの多い年ではあると存じますが「創意工夫」に勤め、さらに多くのお客様との感動の出会いがあることを願いながら「凡事徹底」こそが物事を「極める」に繋がることを信じ、爽やかに、そして生き生きと力強く乗り切っていきたいと思います。

 

色紙   

             協同組合あすみ住宅研究会

          理事長 伊澤 和男

             (㈱あっとホーム 代表取締役)

 

 

 


 

 

「地球民家 現場日誌 パート4」

 

穂の国は豊川市の「地球民家」レポート。最終回は完成した住まいのご紹介。

入居前にちょっと飾って撮影しました。

 

㈱伴工務店  内装1白い壁と骨太な柱のバランスが程よいシンプルな空間。

リズミカルな梁の配置もキレイです。

 

対面式のキッチンでない為、BOXを置いて

  ある場所に家具屋さんで作った収納付き

  作業台を置くという計画があるからです。

 

㈱伴工務店 内装2

 

 

    若いご夫婦なので、一先ず、あまり仕切りを

 作らず暮らし、必要に応じて仕切っていく予定。

 柱・梁が表わしの為、壁を増やす事も簡単です。

 

㈱伴工務店 内装3

オリジナルの洗面台。

  こだわりつつもシンプルに。

     大きな平屋のような独特のプロポーション。    

     窓の配置もデザインです。

              

            

㈱伴工務店 外観

 

 

 

 先日、訪ねてみるとインテリアも

納まり、すっかりご夫婦らしい

住まいになっていました。

 

今回の現場日誌はこれでおしまい

です。また、機会があればお届け

します。お楽しみに~。

 

 株式会社 伴工務店 小松 研治

 愛知県豊橋市伊古部町字北椎ノ木谷312 TEL 0532-21-1521

 


 

あすみ会  会員のご紹介 ⑭

名古屋市 株式会社 竹川工務店

 

竹川社長

 

ここ数年の間に私自身すっかり木の香りにハマってしまい、今ではほとんどのお客様に自然の木材、それも国産材をお勧めしております。

私は、愛知県名古屋市あすみ住宅研究会メンバーで国産自然素材を生かした住宅を主に施工しております竹川工務店です。私は二代目で、先代である私の父は元々大工職人でしたが直接請け負うようになり、現場作業から完成までの段取りを一人ですべてしていたそうです。気がついた時には工務店ができていたという実にシンプルな創設でした。それから45年が過ぎ、時代の移り変りというものは怖いもので、今から25年ほど前は構造材にしろ造作材にしろ住宅には無垢材を使用するといったことは当たり前のことでした。しかし近年、近代風や綺麗に見せたい、手間がかからない、コストが安いという理由で貼りもの材が主流化して行き、その結果、25年たった今、シックハウス症候群など体に害が出てきてしまっています。これについては、私たち建築のプロの責任でもあると痛感しております。そのような中で、25年も前にお世話になったお客様からお声がかかったりすることは、建築のプロとしてはそんな嬉しいことはありません。しかし、喜びの隅で悲しいことも多いのです。

それは、職人が少ないということです。大工職人はたくさんいても、無垢材を扱える大工職人が少ないのです。自然素材の扱い方を知らない職人が多い中、それに対応できる職人をどれだけ確保できるかで「地球民家」は決まります。自然素材と謳われた住宅が多い中、本当の意味での自然素材という住宅はどれぐらいあるのかを考えるとゾッとしますが、どれを選ぶのかはお客様であるあなた方なのです。すべてをプロ任せにせず自らもこの世界に踏み込む気持ちで、住まいづくりの計画をしていただきたいと思っております。

 

 

㈱竹川工務店 建物

そして瑕疵保険の期間だけでなく、次世代までつづくお付き合いが出来ることが大切なことで、いずれメンテナンスの時期がやってきます。その住まいの仕組みは施工した工務店でしかわかりません。将来安心して生活していただくためにも、正しい決断を必要とされます。ご存じ名古屋と言えば豊臣秀吉で有名ですが、弊社も彼のように土臭い工務店でありたいと考えております。

 

HP http://www.takekawa-k.co.jp/

E-mail takekawa-y@takekawa-k.co.jp

 


   

はっしーの情報発信コーナー

 

 

 

橋本英俊さん

 

こんにちは!広島の橋本建設㈱で営業を担当しています橋本です。前回このコーナーを担当させていただきほっとしていたのですがなんと内輪で好評だったようでまたまたご依頼が来てしまいました。。。もっともったいぶってネタを小出しにしとけばよかった。(T T)  と、いうことで続・広島弁講座を開催します!

 

●はぶてる  ・・・・・・・・・・・すねる

動詞、になるんでしょうねぇ。

例文) 何はぶてとん?→何すねてるの?

はぶてんなや!→すねるなよ! こんな感じで使います。

●すいばり  ・・・・・・・・・・・・・・木の棘(とけ)

名詞ですね。これが他県で通じなかったときは驚きました。

例文) うわ!すいばりがたった!→うわ!木の棘が刺さった!

このすいばりの場合は「刺さる」ではなく「立つ」と表現します。

何故か広島県人は木の棘とすいばりは違うと言い張ります。

●あずる ・・・・・・・・・・・・てこずる 手間取る

広島の大工さんなんかも使うことが多い方言です。

例文) こりゃあ、あずるでぇ→これは手間取るぞ

     あの工事はあずったのぉ→あの工事は手間がかかったなぁ

ちょろちょろと液体が出てイライラするような状態を

「じじぃのあずりしょんべん」なんて表現をする人もいます。

お年寄りがトイレを手間取っていることと重ねているんですね。

●ふうがええ、ふうがわるい・・・・・・体裁がわるい

        形容詞?になるんでしょうか。「ふうがええ」の場合は嫌味で使いますのでどちらも良い意味にはなりません。難しいですね。

        例文)ふうがええけぇ穴だらけのジーパン履きんさんな!

            →体裁が悪いから穴のあいたジーパン履かないでよ! 

ここまでの方言を応用で組み合わせると

A「この前の仕事はあずったのぉ、、、」   B「・・・・・・・・」

A「お前何はぶてとんなぁ!」   B「すいばりがたった・・・・・」(涙)

A「周りの人が見とろうがぁ!ええ大人がふうがええけぇ泣くな!」

いかがでしたか?方言は面白いですねぇ。次回は他の担当になることを祈って今回はこのへんで。ではまた!                                橋本英俊

 


 

<顔の見える家づくり体験>

  「水野さんの曾お爺さんが大正10年に植えた

          東濃檜で家を建てるツアー」は

   予定参加組数を超えた参加者で開催!

水野さんの・・・写真1

水野さんの・・・写真2

<顔の見える家づくり体験>の一環として開催した「水野さんの曾お爺さんが大正10年に植えた東濃檜で家を建てるツアー」は初めての試みで、参加者の建てる家の構造材をすべて水野さんの曾お爺さんが植えた木で賄うというという企画。この企画は昨今世間を賑わしている産地偽装を考慮し、トレサビリティーを明確にした良質の木で家を建ててもらいたい、そして国産材を使うことによって日本の山の活性化を図り、綺麗で栄養豊富な川や海を育むことにお客様も加わっていただくこと。また、生産者やそれに携わっておられる方々にはエンドユーザーの意見を聞いて頂いて今後の参考にしていただきたいという大きな目的を持って開催しました。

 

11月22日、天気は良好!朝10時に恵那市役所前に集合し、岐阜県森林組合連合会東濃支所の川邊所長の案内で水野さんの曾お爺さんが大正10年に植えた木がある山に車で向かった。現地は車を降りて20~30メートル林を入ったところで、既にこの山を管理している恵南森林組合の職員の方達が我々を待っていてくれました。

 

到着後、川邊所長や恵南森林組合の方達から山の実態や水野さんの曾お爺さんが植えた木の説明等を受けて早速恒例の木を選ぶ順番を決めるクジの抽選会。上位者から順次木を選んでいくが参加者の中には木を知り尽くしたような方もおり皆さん真剣でした。

 

集合写真

 

それぞれ構造材となる木の中で代表的な木を選び終わると山に感謝し、また「これから我が家を支えてくれますように」と神様にお祈りする伐採式を行い、その場で森林組合の林工士が伐採してくれました。

大きな音とともに倒れる大木に大きな歓声があがり、木を伐った後の大きな株をスライスして記念に貰った時は皆さん「自分の家の柱となる木」ということを実感していたようでした。

昼食は森林組合差し入れの岩魚の塩焼きとキノコ汁で参加者全員大満足。食事後、県森連東濃支所に向かい「山側と町側の意見交換会」を開催。参加者は山の実態を聞いてある部分では憂い、またある部分では感動していました。一方山側の方達は今までエンドユーザーの意見を聴くことなど考えたこともなかった状況のなかで思いもよらぬ意見を生で聞けたことに大変喜んでいました。今回のイベントは初めての企画でしたがお客様に喜んで頂き、且つ山側の方達にも感謝され、目的は達成されたのではと感じました。次回の<顔の見える家づくり体験>は3月14日です。

 

次回の<顔の見える家づくり体験>は

『大島さんの曾曾お爺さんが明治39年に

          植えた東濃檜で家を建てるツアー』

3月14日(日)に開催!

※お問合わせは「あすみ住宅研究会」会員工務店または事務局へ

         (会員名簿別頁記載

 


 

 新年にちなんで大阪の街を七幸めぐり 大阪

 

 新しい年2010年!新年の初詣 をどこにしようかと考えた末、旅行会

社の広告にヒントを得て大阪の「七幸めぐり」をすることにした。

大阪・

梅田から地下鉄に乗り四天王寺前夕陽が丘駅で下車。七幸めぐりのスター

トは今から1400年も前に聖徳太子によって建立された四天王寺。家内安全を祈願。かなりの人出であったが境内が広いうえに、講堂や金堂、大

黒堂などの建物も多く、あまり人出は目立たなかった。次は大阪の副都心・天王寺から昔懐かしい路面電車(南海電鉄住吉線)に乗って住吉大社へ。大阪で初詣と言えば住吉大社。流石に大勢の初詣客で境内は老若男女で芋の子を洗うような混雑。厄払いを祈願して早々に住吉大社を後にした。因みに今年の初詣ベストテンは上から順に明治神宮、成田山新勝寺、川崎大師、伏見稲荷、鶴岡八幡宮、浅草寺、住吉大社、熱田神宮、大宮氷川神社、太宰府天満宮だそうです。三番目はまたも路面電車で大阪の象徴とされる通天閣のある新世界へ移動し、近くにある今宮戎神社で商売繁盛祈願。今宮戎神社は大阪の商業の護り神で、毎年1月の「十日えびす」には100万人以上の人出で込み合う神社です。次に向かったのは大阪天満宮。俗に「大阪の天神さん」と言われて庶民から親しまれ、7月の天満宮の夏祭り・天神祭は日本三大祭りの一つとなっている神社です。流石に学問の神様で、受験生らしい子供連れの家族が大勢参拝に来ており境内に入りきれずに門の外まで長い行列を作って参拝の順を待っていました。

 

   住吉大社の太鼓橋     通天閣

      住吉大社の太鼓橋            通天閣

 

最後にお参りしたのは大阪駅に程近い梅新交差点横のお初天神。お初天神は人形浄瑠璃「曽根崎心中」で有名。元禄16年(1703年)に堂島新地天満屋の遊女・お初と内本町平野屋の手代・徳兵衛が当神社の「天神の森」で情死した事件を題材に近松門左衛門が書き起こしたのが「曽根崎心中」。当時の人々の間で大評判になり沢山の老若男女がお参りに訪れたと言うことです。お初天神では数組の若いカップルが縁結びの願かけに来ていただけでその他の参詣客はあまり見当たりませんでした。

 お初天神の参詣を終えると陽も落ちかけ、辺りも段々暗くなってきたので、七幸にはまだ足りなかったが七幸めぐりはここで終了することにし徒歩で大阪駅に向かいました。(K)

 

2013年12月 6日